こんにちは。たいむです。
今回は、豚毛ブラシの使い方3つについてお話しします。
豚毛ブラシはクリームを馴染ませるためだけのものと思っている方がいますが、実はもっと幅広く使えることをご存知でしょうか。
今回は、実際に私が使っている豚毛ブラシの使い方や役割について共有したいと思います。
靴磨きにおいて必須アイテムと言える豚毛ブラシは、どのように使いこなせばいいのか。
豚毛ブラシの使い方
私は豚毛ブラシを3つの場面において使用しています。
①クリームを馴染ませる時
②スエードの汚れを落とす時
③クロムエクセルレザーの傷を直す時
順番に解説してきます。
使い方① クリームを馴染ませる
1つ目の役割は、クリームを馴染ませることです。
これはご存知の方も多いと思います。
靴を磨く時はまず汚れを落とし、
その後乳化性クリームまたは油性クリームの塗布し、豚毛でブラッシングします。
これによりクリームが靴になじみ、綺麗なツヤが生まれるのです。
初めてそれを実感したときは感動しました。
「靴磨きってすげえ!」ってね。
ここから靴磨きにハマる人も多いんじゃないかなと思います。
そして同時に余分なクリームを除去する役目もあると言われています。
ですがとりきれない場合もあるので、その場合は布かレザーグローブで拭き取りましょう。
クリームの塗りすぎにはご注意を。
まあそこまで気にしなくていいですけど。
これが豚毛ブラシの役割その1です。
使い方② スエードの汚れ落とし
2つ目の役割はスエードの汚れ落としです。
私はスエードのブラッシングを豚毛ブラシで行なっています。
これは、馬毛では柔らかすぎて汚れがとれないからです。
スムースレザー(普通の革)であれば馬毛でブラッシングが基本ですが、
スエードの場合は豚毛を使うことをおすすめします。
スエード靴をブラッシングする際のコツは、同方向に繰り返し行うことです。
通常のブラッシングは往復させますが、スエードは往路のみをひたすら走り続けます。
毛羽立っているので、あまり多方向にごちゃごちゃとしない方がいいんです。
毛並みは整っていた方が美しいですからね。
ただぶっちゃけいうと、スエード靴の手入れはそこまでしていません。笑
スムースレザーの靴と違って、くたびれた状態があまりわからないんですよね。
傷もつかないし。(ついても分かりづらい)
唯一持っているスエード靴は購入して1年がたちますが、がっつり手入れしたのは2回くらいしかありません。
しかも手入れをしてもそこまで変わらなかった。
もう少し履き込んだらわかるのかもしれないですが。
なのでスエード靴はめんどくさがりな人に合っていると思います。
雨にも強いですし。
(雨に弱いと思っている人が多いので、ここは要チェック)
私は雨の日にガンガン履いちゃってます。
話が少し外れましたが、
スエード靴の汚れ落とし、これが豚毛ブラシの役割その2です。
使い方③ クロムエクセルレザーの傷直し
ブラッシングのみでここまではいけた pic.twitter.com/ph6qVIpHBN
— thyme(たいむ)@革靴ブログ (@mr_thyme) February 29, 2020
豚毛ブラシの3つ目の役割は、クロムエクセルレザーの傷直しです。
クロムエクセルレザーとは、油分をたっぷり含んだ丈夫なレザーのことです。
タフなんですが、傷がつきやすいことが特徴です。
そこで使うのが豚毛ブラシです。
最近、私が所持するウィールローブのつま先が最近身に覚えのない傷をつけているのを発見しました。
最初は馬毛ブラシでブラッシングしました。
そしたらある程度は消えました。
クロムエクセルレザーは傷つきやすいですが、なぜか直りも早いというのも特徴です。
ただ人間という生き物は強欲な生き物なので、
「ここまで直るんなら、もっと直るんじゃないか」と思ってしまいます。
その後馬毛でブラッシングを続けましたが、そこまで状況の変化はありませんでした。
「馬毛が柔らかいのが悪い」
そう考えた私はそこから豚毛にシフトチェンジを行います。
豚毛の方が固いから、より傷が直りやすいのではないか
そんな安易な思いを胸に豚毛でブラッシングを開始する私。
すると、明らかに馬毛の時ではとれなかった傷が目立たなくなっていることに気づきました。
より強い刺激を与えた方がクロムエクセルの傷は取れます。
なので馬毛より豚毛でゴシゴシした方がいいと思います。
ブラッシングで傷が付くことはまずないのでご安心ください。
そんな話は聞いたことがありません。
これが豚毛ブラシの役割その3です。
固めで大きめのものを選ぼう
豚毛ブラシは多様な場面で使えることがわかったと思います。
ここで、豚毛ブラシを選ぶ際のポイントが2つ。
①固めである
②大きめである
この2つです。
まず①について。
豚毛自体固いのですが、ブラシごとに比べてみると固さに差があることがわかります。
個人的な感覚としては、固めのものを選んだ方がいいです。
よりクリームがなじみやすくなるし、傷も直しやすい気がするからです。
科学的な根拠はありません。
でも今まで使ってきた感覚がそう言っています。
そして②について。
大きめのブラシの方がいいです。
その方が圧倒的に使いやすいし光りやすいからです。
これも原理はわかりませんが、大きめのブラシで大きめの動作でブラッシングした方が靴は光ります。
あと単純に一度の動作でまかなえる面積が大きいのでそこまで気にせずブラッシングができるという点もいいです。
初めて買う方とかは何を基準にすればいいかわからないと思うので、
とりあえず騙されたと思って上記を基準に買うことをおすすめします。
使えば、言っている意味がわかると思います。
ブラシは頻繁に替えるものでもないので、せっかくならより使いやすいものを選ぶべきです。
そこまで高い買い物でもないですし。
ちなみに色ごとに分けることもお忘れなく。
黒クリームのブラッシングに使った豚毛を茶色クリームのブラッシングに使うことはNGです。
色が移って変な感じになります。
靴磨きは実はそこまで細かい気を配る必要がないですが、そこは気を配っていただきたい。
なんとなく、わかりますよね?
使い方まとめ
今回は豚毛ブラシの使い方についてお話ししました。
再度まとめると、
①クリームを馴染ませる
②スエードの汚れ落とし
③クロムエクセルの傷直し。
この3つです。
これ以外にももしかしたら使える場面があるかもしれませんが、まだ発見できていません。
発見できた際には、すぐにまた共有させていただきます。
今回の記事が、あなたの靴磨きライフにおいて有益なものとなれば幸いです。
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それでは今日はこの辺で。