こんにちは。たいむ(@mr_thyme)と申します。
靴好きの方、服好きの方ならばご存知のシューズブランドParaboot(パラブーツ)。
そしてその代表的モデルといえば真っ先に出てくるのがChambord(シャンボード)。
こちらのシャンボード、Uチップで非常に可愛らしい見た目とは裏腹にかなりの使えるヤツなのですが(なので人気なのです)、ここでよく皆さんが疑問に感じるのが、
「シャンボードってスーツの時に履いてもいいの?」
ということです。
別に履いてもいいかどうかなんて誰にも決められないのだから、自分が履きたいと思ったら履けばいいのですが、今回はそういうことではありません。
このブログを読んでいる方は、
「服をかっこよく着こなしたい」
と思っている方がほとんどだと思います。
なので、
「シャンボードをスーツに合わせるのはかっこいいかどうか」
今回はこちらの点についてお話ししていこうと思います。
Contents
1 シャンボードにスーツは合わない
結論から申し上げますと、私はスーツにシャンボードは合わないと考えております。
それについて、以下で深く堀りさげていきます。
1−1 スーツの趣旨と相反するものだから
服装には大きく分けて2つのテーマがあります。
「フォーマル」と「カジュアル」です。
スーツはフォーマルでしょうか、カジュアルでしょうか。
もちろんフォーマルです。
ではシャンボードはフォーマルでしょうか、カジュアルでしょうか。
これは賛否両論分かれるところかもしれませんが(そもそも今回のテーマ自体かなり意見が分かれるところでもあります)、私はカジュアルのアイテムだと思います。
「革靴なんだからフォーマルでしょ」と思う方がいるかと思いますが、
シャンボードの形やソール、そして合うスタイル(後述します)を考慮すると、
少なくともフォーマルには位置しないのかなと思います。
よってシャンボードはカジュアルです。
スーツというのはフォーマルスタイルの頂点です。
なので、中途半端に雰囲気を中和させようとカジュアルアイテムを組みわせるよりも、
全身をフォーマルで固めた方が確実によく見えます。
フォーマルとカジュアルの組み合わせはオシャレをする上で頭に残しておくといいと思いますが、セットアップスーツの場合のみは例外です。
セットアップスーツには綺麗目なドレスシューズが絶対に良いです。
これは結構声を大にして言いたい。
1−2 フォルム・ステッチ・タグがマッチしない
シャンボードのフォルムと聞いたらどのようなイメージをお持ちでしょうか。
・ポテッとした感じ
・可愛らしい感じ
・まるっこい感じ
このようなイメージをお持ちの方が多いと思います。
実際に履いてみると、思ったより真ん丸い感じではないなと感じましたが、
他のドレスシューズ(ストレートチップ等)と比較していると、全く別物であることがわかります。
スーツはフォーマルなものなので、「シュッ」としています。
(何となくわかってほしい。)
なので靴も「ポテッ」としたものよりは「シュッ」としたものが合うのです。
そしてパラブーツの特徴の一つでもある白いステッチ(アッパーとソールの間にある縫い糸)。
これがこの靴のカジュアル度をぐーんと引き上げているといっても過言ではないでしょう。
このステッチがスーツスタイルに合うとはどうしても考えにくい…
ドクターマーチンのイエローステッチよりは多少カジュアル度は抑えめであると思いますが、それにしてもカジュアル。
そしてもう一つパラブーツの靴で象徴的なのが緑色のタグ。
可愛らしくて私は大好きなのですが、スーツスタイルには合わないでしょう。
取る人もいますが、私は取ることはないと思います。
手入れの時にちょっと邪魔なんですけどね、ほんの少しの部分なのでまあいいかなと。
なので
フォルム・ステッチ・タグという点からも、スーツには合わないかなと思います。
1−3 ドレスラインのものもあるが、やはりスーツには避けるのが無難
パラブーツにはドレスラインというラインがありまして、
それぞれのモデルにドレス感を加えたラインナップとなっております。
もちろんシャンボードのドレスライン(画像右側)も存在しております。
(画像元:サンクエッセンシャル様)
「フォーマル仕様のシャンボードがあるならそれを履けば解決じゃん」
と思った方がいると思いますが、残念ながらそれは最適解にはなりません。
現行のものと比較すると
・ステッチの色は白から黒に変更
・素材はリスレザーからカーフレザーに変更
・緑色タグを排除
・フォルムも(気持ち程度)シャープに
という違いが見られます。
しかしやはりそのフォルムが曲者であり、シャープになったとはいえまだまだカジュアルの領域からは脱出できてはないなというのが印象。
悪くいえば、中途半端のように思います。
だったらリスレザーを使用した通常ラインの方が実用的でいいんじゃないかな。
通常ラインのものでステッチが黒がいいという場合も、探せば結構あるので(別注のもの等)、正直ドレスラインのシャンボードの必要性とは?ってなります。
よって、ドレスラインのシャンボードでも、
スーツスタイルに合わせるのは避けるのが無難かなというのが結論です。
2 シャンボードをビジネス時に履くためには
「とはいえ、せっかく高いお金をだして買った(もしくはこれから買う)シャンボードだし、私服の時だけに履くのはもったいない!」
とお思いの方がいらっしゃると思います。
シャンボードは新品で1足7万円くらいしますし、かなり高いお買い物になります。
なので、どうせならたくさん使いたい、というのが人情かと思います。
そんな方のために、ビジネスでもシャンボードを履くためにはどうすべきか解説させていただきます。
2−1 ジャケパンスタイルが最適解
シャンボードをビジネスにおいて履きたい場合は、ジャケパンスタイルが最適解と考えます。
ジャケパンスタイルとは、
ジャケットとパンツを違う色のもの、あるいは違う素材で合わせるスタイルのことを指します。
セットアップと比較するとカジュアルになります。
ビジネスマンや結婚式の二次会などで人気のスタイルです。
私もジャケパンスタイルが好きなのでよく仕事の時にしています。
バーンストーマーのチノパンや、
FOBファクトリーのピケパンツを履くことが多いです。
(どちらもかなり良いので、後日ご紹介します)
ジャケパンスタイルのいいところは、(革靴であれば)合わせる靴を選ばないこと。
ファッションスタイル全体から見たらフォーマルな位置にあるのですが、
カジュアルテイストも要しているので、割と何でも合います。
もちろんシャンボードも例外ではありません。
私もジャケパンスタイルの時はシャンボードを履きまくっています。
職場によってはジャケパン禁止のところもあるみたいですので、そこはしっかりとリサーチしていただいて、可能であればラッキーですね。
残念ながらジャケパン禁止の職場だった場合は、私服時に履いていただくことをお勧めします。
2−2 ルーズシルエットのスーツなら何とか…?
スーツもシルエットが様々存在しており、
ルーズシルエットもその中の一つです。
周りを見てみてください。自分では選ばないようなサイズのスーツを着ている方がちらほらいると思います。
(ただ単にサイズが合ってないだけかもしれませんが)
しかし同時に気づくのが、そのようなスタイルの方は
40歳半ば以上の方がほとんどだと思います。
昔はルーズシルエットが流行っていたので、その名残でしょう。
(やけに大きな肩パッドとか…)
そのようなシルエットであれば、多少カジュアルなシャンボードを履いていても変にはならないと思います。
少なくとも、現在流行りのすっきりとしたスタイルよりは合うでしょう。
たしかにルーズシルエットというのは一つの確立されたスタイルではありますが、
若い方が着こなすのはかなり難易度が高いので避けた方が無難です。
サイズが合っていないだけだと思われる危険性があるからです。
2−3 真の魅力はやはりカジュアルスタイル
シャンボードを一番行かせるのはカジュアルスタイルでしょう。
個人的に一番好きな組み合わせはデニム。
(丈が短めのデニムに合わせてみてほしい…控えめに言って最高ですので)
先ほど、フォーマルとカジュアルのほどよい組み合わせが重要であるとちらっとお話ししたかと思いますが、これを体現してくれます。
シャンボードはカジュアルではありますが、それはドレスシューズと比較した際のお話し。
バンズのオールドスクールとシャンボード、どちらがフォーマル(綺麗目)ですかと聞かれたら、答えるのはきっと後者でしょう。
しかしフォーマルすぎないので、私服をうまく引き締めてくれる。私にとってシャンボードはそんな存在になっております。
シャンボードが一番生きるのは、カジュアルスタイル。
3 まとめ
シャンボードはスーツに合うかどうかについてお話しさせていただきましたが、
まとめると
・セットアップスーツには合わない
→そもそもの趣旨の違いやフォルム等を考慮した結果辿りついた結論
→セットアップにはドレスシューズが一番かっこいい
・ビジネスで履きたい場合はジャケパンスタイル
・カジュアルスタイルでこそ真の魅力を発揮する
といった所でしょうか。
これはあくまで私個人の見解でありますので、絶対的な正解ではないことをご注意ください。
そもそもファッションに限らず、何事においても絶対的な正解なんてないとは思いますが。
(それでも正解を求めてしまうのが人間なのです、私とて例外ではありません。)
今回の記事が、読者様の参考になれたなら幸いです。
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今回の記事はこの辺で。
それでは次回の記事でお会いしましょう。