レザーソールのメリットの1つが通気性の良さだと言われているけど全く感じたことない。革靴履いて「これ通気性いいな〜」ってなる?普通。ならんでしょ。
— thyme(たいむ) | 革靴ブログ (@mr_thyme) January 17, 2020
今回はレザーソールのメリットとデメリットについてお話ししていこうと思います。
革靴を買うときに、同じモデルでもソールが違うことがあってどちらにすべきか悩むこととかありますよね。あとそもそもどんなソールの靴を買おうか迷ったり。
そんな時、「レザーソールって何が良いんだろう」と思った方のためにこの記事を残しておきます。
ぜひ購入時の参考にしてみてください。
Contents
通気性が良いなんていうのは嘘
レザーソールのメリットとしてよく挙がるのが「通気性がいい」ということですが、正直よくわかりません。
レザーソールの靴を履いてて、「これ通気性いいな」なんて感じたことはありません。なのでそんなものは信じなくて大丈夫です。もちろん多少の違いはあるんでしょうが、ほぼ気にならない程度です。
レザーソールのメリットは機能性にはありません。
レザーソールのメリットは「カッコよさ」
レザーソールのメリットはカッコよさです。それ以外にはありません。個人的に思うのが、見た目と音ですね。
まず見た目ですが、レザーソールの方がスマートに見えます。もちろん中にはできるだけスタイリッシュに見えるよう設計されたラバーソール(ダイナイトソール)などもありますが、やはりレザーソールの方がいいですね。
正直、このあたりのシルエットってめちゃめちゃ細かい部分なので、どうでもいい人にとっては本当にどうでもいい部分だと思うのですが、私のような靴が好きでたまらない人にとってはかなりこだわりたい部分ではあります。
あとはソール自体の見た目がいいですね。ラバーソールだとなんか味気ない感じがします。特にゴム製のものなんかは、見ても気分があがりません。
レザーソールは傷つきやすい分、経年変化が楽しめます。新品時のまっさらな表情も美しいのですが、私としては使い込まれた時の表情の方が好きです。
人によってはボロボロでなんじゃこれと思うと思います。でもそれでいいです。万人に受けるデザインなんてないですから。
オールソールした後のアンバランス感も好きですね。アッパーは使い込まれているのに、ソールは新品でピカピカのあの感じ。
音に関しては、他のソールとは比べ物にならないくらいのコツコツ音がするので、これまた好きな人にとってはたまらないでしょう。この音を聞きたいがゆえに、レザーソール以外は買わないという人も中にはいるくらいです。
音が響く空間でこの音が自分の足元から聞こえると、気分が上がりますよね。なんか自分がすごいやつになった感じ、みたいな。これもわかる人だけわかってもらえればいいです。
レザーソールのメリットはかっこよさ。これに尽きます。
とはいえデメリットの方が多い
ぶっちゃけ言うと、デメリットの方が多いです。これらのデメリットが嫌で、レザーソールを履かない人もいます。ぶっちゃけ革靴を初めて買う方はレザーソールはやめておいた方が良いと思います。
代表的なデメリットは3つ。順番に解説します。
・雨に弱い
・滑りやすい
・値段が高い
雨に弱い
1つ目のデメリットは雨に弱いこと。
もともと革は水に弱いです。それはみなさん何となく知ってますよね。
雨の日は地面が濡れています。レザーソールの場合は、その濡れた地面とソールの革が直接接触することになります。すぐ乾燥させれば問題ないのですが、そんなわけにもいかない場面もあります。
濡れたまま放置しておくと、革が痛んだり、カビが生える可能性もあります。、なのでレザーソールは雨の日に弱い。
雨の日に会社を休める制度があれば別ですが、そんな会社はありません。雨だろうが雪だろうが出勤の義務はあります。
まあ私はあまり気にせずはいています。帰ったときにきちんと水気をとり、風通しのいいところにおいておけば問題ありません。今のところカビなども生えていないので、大丈夫です。
滑りやすい
2つ目のデメリットは滑りやすいこと。これは1つ目のデメリットと少し被ります。
ラバーソールだとグリップ力があるので滑りにくいのですが、レザーソールはツルッツルなので滑りやすいんです。私も何回もすっころびました。
とくに雨の日は気をつけた方がいいです。雨の日にレザーソールを履くのであれば、外の世界が全てスケートリンクだと思った方がいいでしょう。
これからレザーソールを挑戦する人は気をつけてください。
値段が高い
3つ目のデメリットは値段が高いことです。
これは厳密にいうと、レザーソール自体が高いというよりかは、レザーソールの靴を展開しているお手頃なブランドがないということです。
肌感覚では、25,000円〜くらいのイメージですね。なので、予算が10,000円程度の人は、中古市場に目を向けないとレザーソールの靴を手に入れることは難しいでしょう。
靴に金なんぞかけてられんという人は、レザーソールの靴は厳しいかもしれません。
それでも惹かれる「男のロマン」
デメリットの多いレザーソールですが、それでも買う人は買うのです。私もその一人。なぜならそこには男のロマンがあるから。
ロマンとは何か?ロマンはロマンであり、それ以下でもそれ以上でもありません。とにかくレザーソールにはロマンがあるのです。だから、デメリットが多いとわかっていても買う。そこに理由はありません。
買い物の楽しさって、ここにあると思うんです。機能性やコスパうんぬんじゃない、「なんか良いな」という感覚。
あらかじめ買うものを決めていく買い物より、なんの目的もなしに出かけて、運命の出会いをする買い物の方が楽しかった経験、みなさんにもあると思います。(衝動買いとも言います)
自分の内なる本能、衝動に身を任せて、ロマンを求めレザーソールの靴を買う。これ以上ない楽しい買い物です。
こだわり君はレザーソール、それ以外はおすすめしない
今回はレザーソールのメリットとデメリットについてお話ししました。
レザーソールはデメリットの方が多いので、基本的にはおすすめしません。
個人的には、こだわりのある男性にこそレザーソールの靴を履いて欲しい。履いたことないならなおさらです。そこには、言葉では言い表せない感動やロマンがあるからです。これが言い過ぎかどうかは、あなた自身で確かめてみてください。
本当にレザーソールがダメなものならば、とっくになくなっているはずです。それでもなおソールの主流として残っているということは、どういうことか。
ではまた!