今回は革靴オタクである私がオススメするブランド、WHEEL ROBE(ウィールローブ)についてお話しします。
結論から言うとマジでいい靴なので、ぜひ最後まで読んでいただいて、このブランドの良さを感じてほしいです。
Contents
ウィールローブについて
ウィールローブは、デザイナーの工藤類さんが2011年に立ち上げた革靴ブランド。
「日本人の足に合う、息の長いブランドにしたい」
「革靴をもっと好きになってもらいたい」
そんな思いが込められているブランドです。
2015年にリブランディングをしており、そこから日本製の革靴をリリース。リリース後はそのクオリティの高さから、ウィールローブファンがどんどんと増えてきています。何を隠そう、私もその一人。
最近だとセレクトショップでも見かけることが多くなってきた印象です。
元々アメリカ靴の輸入卸業をしていた工藤さんは、2011年の発足当初に、アメリカで日本人ん足に合った靴を作ろうと試みます。
しかし、合理性を重視するアメリカでは決められた木型でしか靴の制作をすることができなかったようで。
「このままでは自分たちの理想とする靴を作ることができない!」
と思った工藤さん「じゃあ1から作っちゃえばいいんじゃね?」と考えたようです。
そこから生産体制などを一新し、2015年のリブランディング時より、自社で製造を開始できるようになったようです。
“WHEEL ROBE”の”WHEEL”は車輪を意味していて、”軌跡”を表しています。皮の採取から仕上げに至るまで、製靴にはたくさんの工程があって、たくさんの人が関わるので、完成までに多くの”軌跡”が残ります。その軌跡ひとつひとつにこだわっています。そして、靴は履いていくことによって、その人にとっての欠かせないWARDROBEとなり、WHEEL ROBEと共に”軌跡”を作っていく、WHEEL ROBEはそんな思いから誕生しました。
メンズレザーマガジンより引用
代表モデル
代表モデルはモックトゥとプレーントゥ。(個人的主観で選びました。)この2つはどこにいってもセレクトされており、使いやすさも抜群なので非常に良いモデルです。
モックトゥで有名なのはパラブーツのシャンボードやJ.M.ウエストンのゴルフなどが挙げられますが、ウィールローブのモックトゥはその2つに割って入ってもいいくらい完成度の高い靴だと思います。
またプレーントゥはその汎用性の高さから、1足目として購入する方が非常に多いですね。これがまたいい形なんです。とりあえず迷ったらこれという1足になると思います。
以前友人にウィールローブをすすめたところ、プレーントゥを購入していましたね。めちゃくちゃ気に入ったようで、たまに写真が送られてきます。実際に履いているのもみましたが、かなりかっこよかったです。
他にもローファーやサイドゴアなど、たくさんのモデルがあります。気になった人は、チェックしてみてください。
たっぷりつまったこだわり
ウィールローブの靴にはたくさんのこだわりがつまっています。
その中でも、私が特に感じたこだわりを3つ紹介します。
①日本人の為に研究し尽くされた木型
1つ目のこだわりは木型。
ウィールローブには「#1228ラスト」「#314ラスト」という2つの木型があります。
#1228ラストは、デザイナーの工藤さんの誕生日が12月28日なので、そこからきているようです。#314ラストの由来は分かりません。
それぞれの木型にはベースとなる木型が存在しており、
#1228は整形外科の矯正靴、
#314は1940年代のサービスシューズをベースとしています。
(ニューバランスも確か矯正靴を元にしてたようなことを聞いたことがあります。)
木型は、メーカーとしてもかなり力を入れている部分であり、日本人の足の形に合うよう研究に研究を重ねて辿りついています。甲が高く、かかとが小さめな傾向がある日本人の足には、ぴったりはまります。
元々アメリカ靴に関わるお仕事をされていた工藤さんが、日本人の足に合う靴を作りたい!と思い始まったブランドなので、木型に対する強い思いは当然のことながらあると思います。
ウィズ(横幅)は、#1228がDウィズ、#314がEウィズです。(広さ:D<E)
この2つは単に横幅の大きさだけではなく、全体の雰囲気や踵の抜け感、そして捨て寸(つま先の余り)などがかなり違うので、購入前には必ず試着することをおすすめします。
#314は全体的にぽってりしてカジュアル感があり、#1228はドレッシーな印象。
②極厚のクロムエクセルレザーを使用
2つ目のこだわりは革。極厚のクロムエクセルレザーを使用しています。あの有名なホーウィン社のものです。
クロムエクセルレザーとは、油分がたっぷりと入ったタフネスな革のことを言います。
特徴は、
・傷は付きやすいがブラッシングですぐ消すことができること、
・凄まじい(そして超かっこいい)エイジングをすること、
・雨に強いこと
など。
天気を問わず履けるのは、天候が不安定な日本ではかなりありがたいですよね。私も雨の日でも何も考えずガシガシ履いています。
そしてこのクロムエクセルレザーを2.2ミリの厚さで制作しているのが、ウィールローブの最大の特徴の一つ。
2.2ミリと言われてもツンとこないと思いますが、通常の革靴の厚さは約1ミリであると考えると2倍以上もの厚さがあることがわかります。
クロムエクセルレザーというだけでもタフネスなのに、その厚さが2倍なんて。タフネスアンドタフネス。こういうのに惹かれる男性諸君は多いんじゃないですかね。
雨が降ったら降ったでいい経年変化しますから、ホント何も気にせず履けるのが素晴らしい。
③ハーフラバーとキャッツポウ(現在は廃止)
3つ目のこだわりはソール。
ソールはレザーソールですが、デフォルトでフロント部分にハーフラバーが貼ってあり、踵部分にはキャッツポウが装着されています。(キャッツポウは2021年以降廃止)
このため、雨の日でも滑りにくくなっています。なんかもう、雨の日に履けと言われているみたいですね。
ちなみにキャッツポウとは、1940年〜1950年代に見られたソールで、1960年代に一度吸収され消滅。最近になり復刻が始まりました。
特徴は黒猫のデザインと肉球(又はキャッツポウドット)と呼ばれる白い丸の部分。グリップ力に優れています。要するに滑りにくいよってことですね。
ソールを見る人はあまりいないかもしれませんが、逆に言えば、そのようなあまり注目されない部分までこだわりがあると惹かれます。
私のウィールローブを紹介
それではここで、Myウィールローブをご紹介しましょう。
何を隠そう、私はこのブログを書く1週間前に初めてウィールローブを手に入れたばかりなのです。
それも浅草にあるショールームにて、工藤さんから直々に。
選ばれたのはパンチドキャップトゥ
購入したのはパンチドキャップトゥ。ストレートチップの先っちょの線にブローギング(穴)がついている靴です。
値段は税込44,000円で、色はバーガンディーです。
選んだ理由は、カジュアルだけどどこか綺麗さも欲しかったからです。なのでラストは#1228のものから選ぶと決めていました。
Uチップはシャンボードを持っているので初めから除外していました。プレーントゥと迷いましたが、#1228のプレーントゥが在庫切れだったのでパンチドキャップトゥを選択しました。
色はブラウンが良かったのですが、キャップトゥのブラウンは通常販売しておらず、バーガンディーかナチュラルで迷い、バーガンディーを選びました。
色の決めては、ショールームにあった工藤さんの私物を見たことです。
バーガンディーの凄まじくイけてる経年変化に心を奪われた私に、バーガンディー以外を購入するという選択肢は残されていませんでした。
まだ買ったばかりで表情は甘いですが、最高にかっこいいです。
サイズ感は独特、試着は必須
サイズはUS表記であり、私が購入したのは7ハーフ。ラストは#1228なのでDウィズ。
普段私はUSだと7がジャストですが、通常のUSサイズとは別物と考えた方がいいです。なので繰り返しますが、試着を必ずしてください。
また、#1228ラストでは7ハーフがぴったりでしたが、#314ラストでは6ハーフがぴったりでした。木型でワンサイズ変わることに驚きました。
足の実寸では8ハーフだったのですが、実際に履いてみるとやはり大きく感じました。実寸はあまりしない方がいいかもしれませんね。このサイズにしなきゃいけないと固定観念が生まれてしまう可能性が高いので。
履き心地というのは最終的には感覚が大きい部分を占めるのかなと思うので、試着してなんとなくいいなと感じるサイズを選んだ方が絶対いいです。(っていう話を工藤さんとしました。)
コーデ例
まだあまり履けていないので写真があまりないのですが、形がちょうどいいのでボトムスを選ばないですね。
コーデュロイのワイドパンツや、
刺し子のスラックスなどと合わせています。
スーツとか海パンでなければ大体合うので、コスパも良いです。
まとめ
今回は革靴オタクの私がおすすめする革靴ブランド、ウィールローブについてお話しました。
心の底からおすすめするブランドなので、カジュアルな革靴を探している方はぜひ一度試着してみてください。
ではまた!